2013/02/09

男性不妊症


不妊については6組に1組の夫婦が悩んでいると言われ、WHOによるとその原因のおよそ半分が男性にあるとのこと。
しかし、不妊治療は産婦人科というイメージがあり、男性の不妊治療についてはあまり知られていないし、専門医も少ない。

そもそも大前提として、近代においては結婚という制度があり、精子間の競争が(ほとんど)ないために、生殖能力の低い男性でも子孫を残すことができる。
そのため人類の精子の質がかなりの勢いで落ちているらしい。



さて、ハートネットTVの「男性不妊症 患者たちはいま」では、男性不妊症治療のトップランナーとして山口大学の白石晃司医師の活動が紹介されていた。


まず、男性不妊の原因は以下の2つの要因によるところが大きい。

精子をつくる能力はあるが、通る管が詰まっている場合と、
そもそも精子をつくる機能に問題がある場合である。

細かいことは番組のHPを見てもらうとして、ここでは後者の場合について紹介する。

後者の場合でも、精巣中にわずかに精子が作られている可能性もあり、「micro-TESE」(マイクロテセ、顕微鏡下精巣内精子採取術)によって、直接精巣から精子を取り出すことができる場合がある。白石医師によると、精子を取り出せる確率は、およそ30~40パーセントほどだという。

つまり、キンタマを開き、直接精子を採取する方法だ。
余談だが、実際にこの手術を受けた知り合いがいて、術後3日目にしてようやく散歩をすることができるようになったらしい。


番組ではこの方法で精子を9個(たぶん)取り出せた夫婦が希望を取り戻した様子を紹介していた。

しかし、この方法でも精子が見つからなかったらどうするのか。


ネットで検索してみると、白石医師の論文を発見した。
http://humrep.oxfordjournals.org/content/27/2/331.full?sid=c063390f-8322-429b-90a5-b1c42bd22a1b

医学論文を読んだことがないし全体的にはさっぱりだが、一言で言うと、
4-5か月のホルモン刺激で光明が見えたというものだ。


とりあえず、すごいとおもったので取り急ぎ書いたが、不妊症や少子化の問題については引き続き勉強して随時まとめていきたい。


参考;http://www.nhk.or.jp/heart-net/tv/calendar/2012-10/24.html



2016/4 追加
精子が全然なくても精子の元になる細胞を使って妊娠できるようになったと半年くらい前にニュースでやっていた。

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