2013/02/12

体罰問題について

クローズアップ現代で体罰問題を取り上げていた。

桜ノ宮高校のバスケットボール部主将が自殺に追い込まれてから、これまでいろいろなメディアで取り上げられてきた問題だが、体罰については、「指導に熱心で指導力と忍耐力がない教師が行うもの」という認識になってきているようだ。

責任の所在を明確にする。

番組によると、同高校のバレーボール部でも体罰が横行していて、バスケ部の問題の前に、バレー部員たちが後輩のことを考え、まずは校長に、次に教育委員会に告発していたらしい。
これは校長と教育委員会両方に握りつぶされている。

今の体制ではずさんな調査、いい加減な対応について、一体だれに責任があるのかわからないようになっている。
体罰を行うとたいへんなことになるということは、橋下市長の対応によって全国の教師が認識することになっただろうが、本来教育委員会がその役目をするはずで、まったく自浄作用が働いていないことが再確認された。

神戸市では昨年飛松中学校の野球部顧問がカッとなって生徒を腹を殴り肋骨を折るも減給3か月。
大阪以外の教育委員会はこんなもんだろう。

教育委員会制度をなんとかしろ、という意見は多い。
私も賛成だが、その前にしなければいけないことがある。
今回のような大きな問題が起きたときには委員全員がメディアに顔を出し、経緯を説明し質問に答えるという当たり前のことをしなければならない。
そうしないと、自分たちに責任があるということが本当にわかっていないのだから。

「体罰」ではなく「暴行」という言葉を使う

学校というところは社会に出るための準備をするところであって、一つの小さな社会である。
そこで起きた問題については、深刻なものでない限り、内部の大人たちや仲間たちとともに解決することで生徒は社会性を養っていく。

しかし、教師は違う。
部活指導中にカッとなって生徒を殴ってケガをさせれば立派な刑法犯だ。
被害届を出し告訴するべきだと思うが、進学や学校での人間関係のために泣き寝入りすることが多いだろう。

だが諦めることはない。障害の時効は10年(たしか)。
ケガをしたら写真を撮り、友人の証言をまとめ、病院の診断書をもらって卒業を待って告訴すれば少なくとも後輩は救われるし、多少気持も晴れるだろう。


この他にも窃盗を万引き、暴行をいじめなどというのも問題があると思う。



殴られて育った人の中には自分の青春を否定したくないので体罰を肯定する人がいる。
しかし、今の時代、生徒のやる気を高める指導、理由と効果を示して練習の質を上げる指導ができない教師は指導者の資格がないとおもう。



自ら命を絶ったバスケ部主将の魂が浮かばれるように根本からの解決を望みます。

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